【環境の変化に弱い子ども達】

最近、子どもの指導をしていて強く感じることがあります。

それは「本番に弱い子どもが増えている」ということです。

この原因を考える中で、やはり大きな要因の一つはコロナの影響ではないかと思います。

コロナ禍により、運動会や文化祭など、多くのイベントが中止されました。

こういった行事は、子どもたちがその年齢や時期に応じて必要な経験を積む大切な場です。

しかし、コロナでそれらの経験が大幅に減少してしまったことが、今になって影響を及ぼしているのではないかと感じます。

「まだコロナのこと言ってるの？」と思う大人もいるかもしれませんが、子どもにとってその年齢でしか得られない経験は非常に重要です。

大人とは異なり、その時期に必要な経験を逃すことが、子どもの成長に少なからぬ影響を与えるのです。

特に幼稚園や小学校の時期に、全て、または半分近くをコロナ禍で過ごしてしまった子どもたちは、日々の生活の中でその影響が少しずつ現れているように感じます。

緊張感に対する耐性や、大勢の前で自分を表現する力が弱くなっている子も増えている印象です。

もちろん、過去の経験を取り戻すことはできませんが、これからは少しでもプラスの経験をたくさんさせてあげることで、これ以上のマイナスを防ぎ、前向きな成長を促していきたいと思います。

子どもたちにとって、今この瞬間も大切な成長の場です。どんな小さな体験でも、将来の彼らに大きな影響を与える可能性があることを忘れず、見守っていきたいですね。