
Bon Body代表の熨斗(のし)です!子どもたちからは「ごりっち」って呼ばれています。
水曜日。週の真ん中で、習い事やスポーツの練習に、少し気が緩みがちになる頃かもしれませんね。
今日の質問箱コーナーには、多くのパパさん・ママさんが共通して抱える、最も根深いお悩みが届きました。
《ご質問》
「うちの子は、スポーツは好きなんですが、自主練が全く続きません。『練習しなさい』と言っても嫌々やるだけ。どうすれば自主的に、継続して練習するようになるでしょうか?」
《ごりっちの解答》
まず、声を大にして言わせてください。
自主練が続かないのは、お子さんの「やる気がない」からではありません。 必要なのは、「やる気」ではなく「習慣」、そして「やめられない環境づくり」です。
練習を継続させる鍵は、「親が言わなくてもやりたくなる内発的モチベーション」と、「続けることが当たり前になる環境」の2つを整えることです。
今日は、この2つの鍵を開け、子どもが自ら責任感を持って練習を継続できるようになるための具体的なヒントと、親がすべき魔法の質問術を解説します!
1. 練習が続かない根本原因:「やる気」と「習慣」の誤解
「自主練が続かない」原因の多くは、「やる気(モチベーション)」を頼りにしすぎていることにあります。
❌ 誤解:「やる気」が先にある
多くの親は、「やる気が出たら練習する」と考えますが、モチベーションは感情であり、波があります。やる気が出ない日は必ず訪れます。
⭕️ 真実:「行動」が「やる気」を生む
行動科学では、「行動が先、やる気は後」と言われています。つまり、「とりあえずやり始める」ための仕組みがあれば、練習を始めたことで脳が活性化し、「もっとやりたい」という意欲が生まれるのです。
自主練を継続させるには、この「とりあえずやり始める」ための「仕組み(習慣化)」が必要です。
2. 「やめられない環境づくり」の3つのヒント
自主練を「やる気」に頼らず、「当たり前の行動」にするための環境づくりをしましょう。
ヒント1:「場所」と「時間」を固定する
・実践方法
「宿題が終わって、夕食前の17:00から10分間、リビングのこのマットの上で」のように、「いつ、どこで」を具体的に固定し、カレンダーに書き込みます。
・効果
人間は、特定の場所や時間がトリガー(引き金)になると、無意識にその行動を始めやすくなります。これにより、「さあ、始めよう」というストレスが軽減されます。
ヒント2:「10分ルール」で抵抗をなくす
・実践方法
自主練の目標を「完璧な1時間」ではなく、「とりあえず10分だけ」に設定します。練習を始める前に、タイマーを10分にセットします。
・効果
練習を始める際の心理的なハードルを劇的に下げます。「10分だけなら…」と、行動への抵抗がなくなります。実際には、10分を超えると脳が活性化し、そのまま継続することが多くなります。
ヒント3:「記録」を「ゲーム化」する
・実践方法
練習した日には、カレンダーに大きな丸やシールを貼る、親子で「〇日連続チャレンジ」としてゲーム化するなど、「記録すること」自体を楽しみに変えます。
・効果
継続の成果が目に見える化され、「せっかく続けたから、やめたくない」というモチベーション(サンクコスト効果)が生まれます。
3. 内発的モチベーションを高める「魔法の質問術」
外からの命令ではなく、子ども自身が「やりたい!」と思える内発的なエネルギーを引き出しましょう。
魔法の質問1:「どうなったら、あなたは『最高にカッコいい』?」
・NGな伝え方
「毎日やらないと、試合に出られなくなるよ。」(恐怖やプレッシャー)
・OKな質問
「毎日5分練習できたら、一週間後、あなたはどんな技ができて、どんな顔をしているかな? 最高にカッコいい自分を教えて!」
・効果
練習の目的を「自分の未来の成長」に焦点を当てさせ、「なりたい自分」になるための手段として練習を捉えさせます。
魔法の質問2:「今日の練習に、『自分で決める要素』は何を加える?」
・NGな伝え方
「今日はドリブル練習とストレッチをしなさい。」(一方的な指示)
・OKな質問
「今日は、ドリブル練習の後にやるストレッチを、『自分で3つだけ』選んでいいよ。どれにする?」
・効果
練習の中に「自分で選べる自由」を作ることで、練習へのオーナーシップ(主導権)を持たせ、「やらされ感」が「自分で決めた感」に変わります。
4. 結論:親の「共感」が習慣化のエネルギー源
自主練の継続は、親が叱咤激励することから生まれるのではなく、「親子の信頼関係」から生まれます。
練習が続かなくても、決して責めないでください。「また始められたね、すごいね!」と、「再開したこと」や「とりあえずやった10分」に、心からの共感と承認を送りましょう。
あなたの温かい目と、適切なサポートがあれば、自主練は必ず「習慣」に変わります。
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