
Bon Body代表の熨斗(のし)です!子どもたちからは「ごりっち」って呼ばれています。
木曜日。今日は、多くの親御さんが抱える「運動能力」に関する誤解を解き明かす、専門性の高いテーマをお届けします。
「うちの子、どうも球技が苦手で…」
「あの子はボールのセンスがあるけど、うちの子にはないみたい。」
親がそう感じてしまう気持ちはよく分かります。しかし、ごりっち先生は断言します。ボール運動の上達は、「センス」や「生まれ持った才能」で決まるのではありません。
上達の鍵は、「神経系の発達に合った適切な『時間』と『数』の経験」です。
子どもの運動能力が著しく伸びる「ゴールデンエイジ(9〜12歳)」までの時期は、特に神経系の回路が爆発的に発達する、一生に一度のチャンスです。この時期に、特定の運動経験を積んだかどうかで、その後の運動能力に大きな差がつきます。
今日は、ボール運動の上達に不可欠な「神経系の発達」の真実を解説し、センスに頼らず能力を伸ばすための具体的な練習の「時間」と「数」の基準をお教えします。「うちの子には無理かも」と諦める前に、ぜひこの知識を手に入れてください!
1. ボール運動が「センス」ではない理由:神経系の役割
ボールを正確にキャッチしたり、狙った場所に投げたりする能力は、「コーディネーション能力(協調性)」によって成り立っています。これは、脳からの指令と体がスムーズに連動する能力であり、この連動を司るのが「神経系」です。
真実1:神経系は「使った分だけ」発達する
神経回路は、パソコンの配線のようなものです。最初はスカスカですが、特定の動きを繰り返すことで、その動きに関する配線(回路)が太く、速く、正確に作られていきます。これが、「運動を記憶する」ということです。
真実2:「即座の反応」は反射ではなく経験の記憶
「センスがある」と見える子どもは、生まれつき優れているのではなく、無意識のうちに、ボールの動きや軌道を予測する経験を圧倒的に多く積んでいるだけです。脳が瞬時に過去の「データ」と照合し、最適な動きを指令しているのです。
2. センスに頼らず能力を伸ばすための「時間」と「数」の基準
神経系の回路を効率的に太くするには、練習の「質」はもちろんですが、「量」(時間と数)が非常に重要になります。
基準1:週に「3時間以上」のボール操作時間
神経系を刺激し、新しい運動を記憶させるには、最低でも週に3時間以上、ボールに触れる時間を設けることが理想的です。
《具体的な時間の配分》
・習い事の時間: 1〜2時間
・親子での遊び/自主練の時間: 1〜2時間(例:1回15〜20分を毎日、または週末にまとめて行う)
・ポイント: この時間には、「座って説明を聞く時間」ではなく、「実際にボールを触って体を動かしている時間」をカウントしてください。
基準2:特定の動作を「1万回」こなすことの重要性
人間の脳が「無意識にできる」レベルまで運動を記憶するには、研究では特定の動作を数千回〜1万回繰り返す必要があるとされています。
《練習例》
・壁当て:壁当ては、自分で投げたボールを自分でキャッチするという、最も効率的に「投げる→予測する→捕る」という一連の神経回路を強化できる練習です。
《実践法》
毎日100回を目標にするだけでも、約3ヶ月で1万回近くの「キャッチングの経験値」を積むことができます。この「数」の積み重ねが、やがて「センス」と呼ばれる能力になります。
3. ご家庭でできる!神経系を刺激するボール遊び
「1万回」と聞くと大変そうですが、遊びの中で楽しく「数をこなす」ことが大切です。
解決策1:【予測能力UP】「転がしドッジ」
《内容》
地面を転がってくるボールをキャッチしたり、避けたりする遊び。
《効果》
ボールのスピードと軌道を瞬時に判断する「予測能力」を鍛えます。これは、神経系を強く刺激します。
解決策2:【リズムと連動性UP】「ドリブルで障害物リレー」
《内容》
親子で設定した障害物(ペットボトルなど)を、ドリブルしながら避けたり、8の字で回ったりするリレー。
《効果》
ボールと体の動きを「連動させる能力」を強化し、単調なドリブル練習を遊びに変えます。
解決策3:【多感覚刺激】「目隠しキャッチ」
《内容》
短い距離で、目をつむったり、片目を隠したりして、親が投げるボールを捕る。
《効果》
視覚以外の感覚(音、体の重心移動など)を使ってボールを捕ろうとすることで、多様な神経回路を刺激します。
4. 結論:「センスがない」は「経験不足」
「うちの子にはセンスがない」と決めつけるのは、まだ早すぎます。それは、単に特定の運動経験の「時間」と「数」が不足しているだけかもしれません。
子どもの成長期という貴重な「時間」を最大限に活かし、今日から親子で楽しくボールに触れる「数」を増やしていきましょう。適切な経験の積み重ねが、必ずお子さんの運動能力を開花させます。
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