■ 2. 三笘薫選手の親が実践した「引き算の見守り方」

世界最高峰のプレミアリーグで、あの異次元のドリブルと圧倒的な戦術眼で世界を震撼させている三笘薫選手。彼の少年時代を紐解くと、そこには親御さんの徹底した「引き算の見守り方」がありました。

三笘選手の親御さんは、彼がジュニアユースなどのクラブチームでプレーしていた頃、試合会場に足を運んでも、応援席から技術的な口出しやアドバイスを叫ぶことは一切なかったそうです。

試合が終わった後の車内でも、「今日のあのプレーは何だ」といったダメ出しはせず、本人が自発的に話し始めるのを静かに待つスタンスを貫いていました。

親が先回りしてコントロールしようとしなかったからこそ、三笘選手はピッチの上で「今、どう動けば相手を抜けるか」「どこにスペースがあるか」を極限まで自分の頭で考え抜き、あの世界一の状況判断力を自ら生み出すことができたのです。

子どもの主体性を育てるために、大人がやるべきことは「足し算の命令」ではなく、「引き算の見守り方」です。

子どもがミスをした瞬間や、どう動いていいか迷っている瞬間こそ、大人がグッと口を堪える絶好のチャンスです。先回りして答えを教えるのをやめ、子ども自身の判断に100%主導権を握らせてあげること。その「自分で決めて動いた経験」の積み重ねだけが、子どもの状況判断力を覚醒させます。

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